into the colorsの考察 #1 rabbit dead 「ウサギが死んでも続いていく世界へ」
無事にアルバムもリリースされたということで、ボチボチと曲の解説をしていこうと思います。全曲、いろんな思いや思い出があるし、それぞれに色々ありました。お付き合いいただければ幸いです。
まず1曲目のrabbit deadですが、これはコロナで最初の緊急事態宣言とかがあった頃の確か5、6月くらいに熊本の実家でこの曲を書いた曲。
そのころはバンドでスタジオに入ることもできない状況で、そんな中DTMで曲を作ることを覚え、バンド用に初めて作った曲となった。
書いた当時はまだアルバム制作とか全く考えてなかったんだけど、時を追うごとに自分の中で気になりだして、この曲には何かあるんじゃなかろうかって予感が徐々に膨れ上がっていった。
結果、今回のTHE COLORSへと向かう物語の始まりとなる曲となった。
コロナで世界が異様な雰囲気になってたとき、コロナという死によって新しい世界へと向かっていく感覚を「不思議の国のアリス」に出てくるラビットホールにもじってタイトルを付けた。
歌いだしの「千の夜を飛び越えて君といた」というのはその時から1000日くらい経ったらさすがにコロナも落ち着いているかなと想像しながら書いたもので、奇しくも曲を書いてからちょうど1000日後くらいにアルバムをリリースすることとなった。
今コロナが収束しているのかどうかはあれだけど、世界はその頃から比べても随分と変わったように思う。
この曲が言いたいのは、コロナ含めいろいろ大変なことはたくさんあるけど、「おはよう」と「おやすみ」が繰り返される生活は続いていくのだから、みんなで一緒にくじけず日々がんばっていきましょうねってことだと思う。たぶん。
サウンド的なことで言うと最初のシンセアルペジオは、もうこれありきで曲作りが始まり、Bメロと間奏のコードやストリングスはスマッシング・パンプキンズのTonight, Tonightを思いっきりパクッて、いや…インスパイアを受けている。
まだDTMやりたてで色んな音を入れるのが楽しくて、かなり細かく音を重ねている。
そんな膨大なトラックをこんなに綺麗に整えてくれて、そこはプロデューサーの五味さんに感謝感謝です。
ちなみに冒頭のシンバルのリバース音みたいなシュゴシュゴしたのは五味さんが入れてくれた。
アウトロは結構悩んで、最後、宇宙が膨張して弾けるみたいなイメージにしたくて、コードや歌メロ&歌詞をあれやこれやと試行錯誤した。
3:40辺りから静かになるところには息子がまだ妻のお腹の中にいたときのエンジェルサウンド(心音)を入れている。
ぜひどの音か聞き当ててみてください笑
ギターは水の中で雨中のTJこと純くんに弾いてもらった。
アウトロの膨張していくところのアレンジは流石です。
彼のギターはほとんど、僕がパソコンとレコーディングセットを持っていって、彼の自宅で録った。それが今回最も大変だったことのひとつだった苦笑
イントロからAメロにかけてちょっと変わったリズムパターンだけど、しっかりと叩いてくれるところはゆうくん流石です。
ベースはこの曲に関してはほとんどおまかせで全体的にはシンプルだけど2Aのリフなど押さえるところはしっかり押さえてくれてこちらもやはり流石。
この曲に感じていた予感に間違いはなかった。
しっかりこのアルバムの顔になってくれる曲になったと思います。
桜木
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